自律神経失調症

なぜ自律神経失調症はおきるのか?

私たちの体は、気温の変化や精神的ストレスなど外からの刺激に対して、体内の状態を一定に保とうとする働きがあります。この働きを担うのが「自律神経」で、内臓や血管の収縮・拡張、ホルモン分泌など、すべての器官を調整しています。 自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」という相反する働きをする神経が同居し、この2つの神経が綱引きをしながら働いて、体がバランスよく機能しているのです。交感神経は主に昼間に活動的にさせる働きをし、副交感神経は夜にゆっくりとリラックスさせる働きをしています。ところが、ストレスなどの刺激が長時間続いたりすると、自律神経がそれを排除しようと頑張るあまり、綱引きのバランスが崩れてしまい自律神経失調症を起こすのです。自律神経失調症とはこのバランスが崩れて、頭痛・肩こり・動悸・めまい・倦怠感・腹痛・便秘・下痢・立ちくらみ・耳鳴りなどの症状がでてくるものをいいます。

自律神経失調症にかかりやすい人

真面目で責任感が強い人や、几帳面で心配性の人、内向的な人などは、ストレスの影響を受けやすいので、注意が必要です。体質的には、冷え症や低血圧、虚弱体質、やせている人なども。また、女性に自律神経失調症が多いのは、思春期や更年期、出産後など、ホルモンの変調が自律神経に大きな影響を与えるためです。更年期障害は自律神経失調症の一種ですが、最近は男性にも起こることが発表され、注目されています。40代後半になると男性ホルモンの減少によって自律神経が乱れ、めまいや吐き気などの症状を起こす男性が増えています。自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ます。 最近は内科や整形外科などで検査をしても悪いところが発見されず、神経内科、心療内科などの医師を紹介してくれるケースが多くなりました。ただし「自律神経失調症だから」と思い込んで放置し、病気の早期発見を逃してしまうケースもあるので、注意して下さい。

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