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心療内科|厚木 愛甲石田【クリニック原】内科・心療内科

〒243-0035 神奈川県厚木市愛甲1-3-2

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心療内科

心療内科とは

心療内科とは、内科のひとつで胃潰瘍や気管支喘息などストレスなど心因が大きく病気の発症に関係している病気を扱う科目です。

性格や人格に障害がなくても、不眠・不安・パニック発作・うつ状態などの症状が生じることは誰にでもあります。

心の病気は特別なものではなく風邪のように誰もがかかる病気です。心の病気は、傷も見えず、症状も見えないので経験のない人には分かってもらえません。ストレスの多い現代社会では、職場での厳しい人間関係、残業・休日出勤、重い責任、プレッシャー、このような状況の中では性格や人格に障害がなくても、不眠・不安・パニック発作・うつ状態などの症状が生じます。

何となく身体がだるい、意欲がない、寝つきが悪い、眠れない、イライラする、急に不安になる、気持が落ち込む、やる気がしない、動悸、息切れ、手が震える、人間関係で悩んでいる、頭痛、腹痛、耳鳴り、めまい感などがある。またこれらの症状があるのに病院を受診してもどこも悪くないと言われたり、休養・休職が基本とわかっていてもなかなか休めないでいる。休職すれば辞めさせられるのではないかという不安がつのる。責任があるから休めないと思い込む。生活のためには休めないでいる。

このような場合は、睡眠導入剤・抗不安薬・抗うつ薬などを内服して治療していかざるをえないでしょう。クリニック原の心療内科は、そのような、気質や性格や人格に障害がないにもかかわらず不眠・不安・パニック発作・うつ状態などで悩んでおられる一般の方々を対象としています。日々のストレスを解消するつもりで身体が訴えるどんな些細なこともお気軽にご相談ください

心療内科の病気

うつ病

何かいつもより気分がすぐれない、やらなければいけないことなのに何故かやる気がおきないということは誰でもよくあることです。しかしそれが一週間以上続いたり、だんだん憂うつになったり、不安感、イライラ、眠れない、食欲がないなどが伴う場合は単なる気分の問題、いわゆる「気の持ちよう」ではなく、うつ病の可能性を疑ってもよいと思います。うつ病は誰でも、どんな年齢でも起きる可能性のある病気なのです。
うつ病は「心と体」の両方に症状が現れます。
体に現れる症状は人により下記のようなものがあります。

体がだるい すぐに疲れ 、体がしびれる 顔が震える
何を食べても美味しくない
眠れない 朝早く目が覚める
息苦しい
胃もたれ むかつき
微熱 頭痛
肩こり
性欲の低下
心に現れるうつ病の症状としてあげられる大きなものは二つあります。

「憂うつ感」と「興味・関心の低下」です。
ストレス を感じて気分が落ち込む、仕事や他のことにやる気がおきないけど、こころの不調は誰もが経験します。しかしストレスがかかりすぎて、気分の落ち込み、不安、イライラ、不眠、頭痛、肩こりや胃もたれが何週間も続いたり、ストレス がどんどんひどくなってくると「自分に自信が持てない」「こんな自分で申し訳ない」と落ち込んだり悲観的になり、ストレスを取り除いてもこころと身体の症状がなかなか改善しません。
このような状態が うつ病 です。

うつ病の治療

うつ病は治療を受けずに我慢しているとなかなか改善せず慢性化しやすく再発しやすい病気です。ストレスを受けてから早い段階で受診し治療をはじめられた患者さんの方が、治療による働きがより高く、より早く改善します。うつ病 は薬を服用する事で早く改善する事が多い病気です。疲れや不安を取り除く抗不安薬、セロトニンなど脳内神経伝達物質を調整してうつの症状を改善させる抗うつ薬、睡眠を改善する睡眠薬などによる治療を行います。

女性の更年期障害と「うつ病」の治療

更年期障害では熱感・顔面紅潮・発汗・全身倦怠感などの身体症状が主体ですが、うつ病では特に朝に強い抑うつ気分・意欲の低下・中途覚醒・早朝覚醒などの精神症状が主体となります。ところが、うつ病で全身倦怠感や頭痛・頭部圧迫感などの身体症状が出現するため間違われるのです。婦人科での治療を受けてきた人が、実際はうつ病で、抗うつ薬を内服すれば改善するということはよくあります。婦人科か心療内科(精神科)に行くべきか迷っているかたは、身体の不調(のぼせやほてり)などがあるのであれば婦人科で診察を、精神面の不調、元気がでない、やる気かでない、ゆううつが中心であれば心療内科をおすすめします。

自律神経失調症

なぜ自律神経失調症はおきるのか?

私たちの体は、気温の変化や精神的ストレスなど外からの刺激に対して、体内の状態を一定に保とうとする働きがあります。この働きを担うのが「自律神経」で、内臓や血管の収縮・拡張、ホルモン分泌など、すべての器官を調整しています。 自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」という相反する働きをする神経が同居し、この2つの神経が綱引きをしながら働いて、体がバランスよく機能しているのです。交感神経は主に昼間に活動的にさせる働きをし、副交感神経は夜にゆっくりとリラックスさせる働きをしています。ところが、ストレスなどの刺激が長時間続いたりすると、自律神経がそれを排除しようと頑張るあまり、綱引きのバランスが崩れてしまい自律神経失調症を起こすのです。自律神経失調症とはこのバランスが崩れて、頭痛・肩こり・動悸・めまい・倦怠感・腹痛・便秘・下痢・立ちくらみ・耳鳴りなどの症状がでてくるものをいいます。

自律神経失調症にかかりやすい人

真面目で責任感が強い人や、几帳面で心配性の人、内向的な人などは、ストレスの影響を受けやすいので、注意が必要です。体質的には、冷え症や低血圧、虚弱体質、やせている人なども。また、女性に自律神経失調症が多いのは、思春期や更年期、出産後など、ホルモンの変調が自律神経に大きな影響を与えるためです。更年期障害は自律神経失調症の一種ですが、最近は男性にも起こることが発表され、注目されています。40代後半になると男性ホルモンの減少によって自律神経が乱れ、めまいや吐き気などの症状を起こす男性が増えています。自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ます。 最近は内科や整形外科などで検査をしても悪いところが発見されず、神経内科、心療内科などの医師を紹介してくれるケースが多くなりました。ただし「自律神経失調症だから」と思い込んで放置し、病気の早期発見を逃してしまうケースもあるので、注意して下さい。

自律神経失調症の治療

心療内科では患者さんの症状に合わせて、次のような薬を処方します。

自律神経調製剤
自律神経の中枢に直接作用して安定をはかる薬。原因に精神面が関与しない場合に有効です。副作用が少なく、長期間使用できる。

精神安定剤(抗不安剤)
自律神経の緊張を緩和させ、不安や緊張を和らげる薬。副作用は眠気やめまい、脱力感など。 ビタミン剤

ビタミン剤
自律神経のバランスを整えるビタミンA、B群、C、Eを処方する。他の薬との併用が基本。

ホルモン剤
更年期の女性や卵巣を摘出して、ホルモンバランスが崩れた女性に、女性ホルモンを補充する。</

黄連(おうれん)
精神の不安を抑え、胸のつかえや下痢などにも作用がある。

抑肝散(よくかんさん)
イライラ、神経の高ぶり、不眠症などを抑える。

芍薬(しゃくやく)
神経の緊張を和らげ、高まった血圧や筋肉の興奮を抑制。

その他
抗うつ剤、睡眠誘導剤など。

パニック障害

パニック障害とは

なんの前触れもなくある日突然めまい、動悸、呼吸困難といった身体症状(10分以内にピークに達し30分以内に症状が消える)が起きる病気です。本人はこのまま死んでしまうのではないか、気が狂ってしまうのではないかというような恐怖心に襲われいわゆるパニック状態に陥ります。パニック障害での発作は、どうしてこんなところで発作が起こるのかがわからず本人にも周囲にもまったく理解ができないのです。どこか身体が悪いのかと病院に行き色々な検査を受けてもどこも異常なところは出ないので、医師からは気分的なものとか、自律神経失調症・心身症・過呼吸症候群・狭心症・メニエール病等と診断されてしまうことが多いものです。パニック障害とは、前触れも無く突然発作がおこるものです。パニック発作の症状は人によって下記のようなものがあります。

  • 胸がドキドキする
  • 息がつまる
  • 冷汗をかく
  • 手足の震え、しびれ、顔が震える
  • 胸の痛み、不快感
  • めまい
  • 自分が自分でない感じ
  • 寒気またはほてり
  • 発作による死の突然の恐怖

これらの症状が現れて、あわてて病院にかけこみ検査を行っても異常は見つからない事があります。その様な時は、心療内科を受診する事をお勧め致します。

パニック障害の方が苦手な場所や状況、人ごみ、エレベータ
1人で外出する、自宅に1人で居る
トンネル、地下道、橋
窓のない部屋、屋上
スーパーなどの行列に並ぶ
会議に出席する
自動車、電車、バス、飛行機などの乗り物に乗る
渋滞に遭う
高速道路を走る
車を運転する、乗せてもらう
知らない場所へ行く

パニック障害の治療

パニック発作を繰り返すうちに、「また発作が起こるのではないか」と不安になったり、発作が起きた時に助けが得られないことを心配して電車に乗ることを避けたり、家にこもるようになり、やがて気分が沈みうつ状態になることがあります。パニック障害は発作を繰り返しているうちに徐々に状態が悪化し、手足の震え、しびれ、顔が震える予期不安や広場恐怖、うつ状態が強くなっていきます。パニック発作がはじめて起きてから焼く2~3ヶ月以内に治療を受けると治療作用が上がりやすいケースが見られます。パニック障害の治療は、SSRIなどの抗うつ薬や抗不安薬を用いた薬物療法と精神療法を行います。

社会不安障害(SAD)

以前の対人恐怖症がこれに近いもので、人前で話したり,初対面の人と会ったり、目上の人の前に出ると緊張したり、あがってしまい、言いたいことが言えなくなるなどといったことが高じて、会社を辞めたくなったり、家に閉じこもることになってしまう状態を言います。

例えば結婚式のスピーチを頼まれて、「ちょっと恥ずかしいな」と思うのは誰にでもあることですが、スピーチを頼まれた時から失敗して他人から馬鹿にされはしないかと考えプレッシャーを感じて苦しい日々を過ごしたり、マイクの前に立ったもののふるえが止まらず、声もうわずり、スピーチを続けられなくなってしまう。このように、他人に悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動への不安により強い苦痛を感じたり、身体症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたすことを、社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)といいます。

この社会不安障害(SAD)は性格の問題ではなく、精神療法や薬物療法によって症状が改善することがある心の病です。ちょっと恥ずかしいと思う場面でも、多くの人は徐々に慣れてきて平常心で振る舞えるようになりますが、社会不安障害(SAD)の人は、恥ずかしいと感じる場面では羞恥心や笑い者にされるのではという不安感を覚え、そうした場面に遭遇することへの恐怖心を抱えています。思春期前から成人早期にかけて発症することが多いこの病気は、慢性的になり、人前に出ることを恐れるようになると、「うつ病」等のさらなる精神疾患の引き金となることもあります。日本国内に推定で約320万人以上の精神疾患の患者さんがいると言われており(参照:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/data.html)、現代社会では多くの患者さんを抱える一般的な病気です。この病気にかかるのは決して特別な人ではなく、現在も海外では多くの患者さんが医療機関での治療を受けています。

社会不安障害(SAD)の原因

その原因はまだはっきりとは分かっていません。しかし、神経系疾患に関する研究がすすんできた今日では、脳内にあるセロトニン等の神経伝達物質がSADの発症に関わっているのではないかと考えられています。

脳にはおよそ140億個もの神経細胞があり、それらの神経細胞は、神経伝達物質の制御を受けることで、協調して働き、脳全体の機能を調節しています。セロトニンもそうした神経伝達物質の一つですが、そのバランスが崩れてしまうことが、SADを発症させる原因ではないかと考えられています。また、セロトニン同様にドーパミンという神経伝達物質のバランスが不安定になることでも不安を誘発するのではないかと言われており、神経伝達機能が正常に作用すれば不安状態は発生しにくいと考えられています。

診察のポイント

  • どんな時に不安を感じるのか
  • どんな症状が現れるのか
  • いつ頃から症状が現れてきたか
  • 症状は今までにどのように変化してきたか
  • きっかけとなるような出来事はあったか
  • 学校や職場で気になることはどのようなことか
  • 家族構成や家庭環境
    これまでの学校生活や職業経験
  • どんな性格か
  • ほかの病気にかかっているか
  • のんでいる薬はあるか・・・など

社会不安障害(SAD)の治療法

薬物療法は不安感情を抑えることを目的とし、学校や職場を避ける等の回避行動を減らし、不安時の身体的症状の緩和を図ります。 治療に用いる薬は以下の通りです。 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

あらゆる社交的場面や「人前で話す」「電話に出る」「注目を浴びる」などの状況で、強い不安を感じてしまうSADの治療には、抗うつ作用と抗不安作用をもつSSRIが用いられるケースが多く見られます。欧米では治療に利用されており、その効用が本邦でも認められています。SADの原因は、今のところはっきりとはしていませんが、神経伝達物質であるセロトニンの放出バランスが崩れていることが原因の一つではないかと考えられています。SSRIは、一旦放出されたセロトニンが、もとの神経細胞に再取り込みされることを防ぐことで、神経細胞間の遊離セロトニン量のバランスを保つ薬剤です。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬

SSRIに比して即効性があるため、SSRIの働きが現れるまでの間に用いられます。あるいは強い不安に基づく身体症状に対して多く用いられます。

β遮断薬

もともとは高血圧症等に用いられる循環器系の薬ですが、ヨーロッパでは多く用いられており、「非全般型」には働きはあるが、「全般型」には、作用があまりみられないとされています。

全般性不安障害(GAD)

全般性不安障害(GAD)とは

誰もが感じる程度をはるかに超える不安を持ち、それがもとで日常生活に支障をきたしてしまう「不安障害」という病気があります。GADも不安障害の中の一つであり、「特定の状況の限定されない、理由の定まらない不安や心配」が長期間続き、このような不安や心配に「こころやからだ」の症状が伴う病気で、以前は不安神経症と呼ばれていました。

全般性不安障害(GAD)の特徴

GADの患者さんが持つ不安や心配の原因は、ある特定のことに限定されるわけではなく、「家庭生活」「仕事」「学校」「近所づきあい」「地震や大雨などの天災」「外国での戦争」など、あらゆるものが対象になります。そして、自分ではどうすることもできない事柄についても深刻に悩み、不安や心配をコントロールできなくなって、「こころやからだ」の調子が悪くなり、日常生活に支障をきたしてしまいます。

全般性不安障害(GAD)の診断

GADの診断基準には、米国精神医学会編「DSM-Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引」が主に使われますが、その基準の核となる部分をまとめると次のようになります。

仕事や学業などの多数の出来事または活動について、過剰な不安と心配がある。しかし、その原因は特定されたものではない。

不安や心配を感じている状態が6ヶ月以上続いており、不安や心配がない日よりある日のほうが多い。

不安や心配をコントロールすることが難しいと感じている。

不安や心配は、次の症状のうち3つ以上の症状を伴っている。

  • そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう
  • 疲れやすい
  • 集中できない、心が空白になってしまう
  • 刺激に対して過敏に反応してしまう
  • 頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している
  • 眠れない又は熟睡した感じがない

全般性不安障害(GAD)の治療法

GADの治療法には大きく分けて薬物療法と精神療法の2つがあります。GADの本態(病気のもと)は不安にありますので、まずは薬を使って、不安をコントロール可能なくらいまで軽くし、精神療法によって患者さん自身が不安をコントロールできるようにしていきます。海外では、早い時期から薬物による治療の研究が盛んに行われており、既にGADの治療薬として承認され、患者さんの治療に使われている薬(一般名:パロキセチンなど)もあります。日本では、GADという病名で国から承認されている薬はなく、抗うつ薬や抗不安薬などを用いて治療が行われています。

強迫性障害(OCD)

強迫性障害(OCD)とは

強迫性障害とは、不快な考えが頭に何度も浮かぶため、その不安を振り払う目的から同じ行動をくり返してしまう病気です。手を何度も洗わずにはいられないとか、戸締まりを何度も確認しなくては気がすまないなど、誰でもたまには経験する行動なのですが、それが習慣的かつ非常にエスカレートして生活に支障をきたすほどの状態が強迫性障害です。そして、患者さんが自分の不快な考えについて「こだわりすぎだ」と判断できるにも関わらず、こだわらずにいられないことが特徴です。

以前は、強迫神経症と呼ばれていたのですが、“神経症”という概念が使用されなくなり、強迫性障害と呼ばれるようになりました。強迫性障害は英語でObsessive Compulsive Disorderの頭文字をとってOCDと言われています。

強迫性障害の診断

強迫性障害を発症して何年も経過してから医療機関を受診するというのは決して珍しいケースではありません。患者さんは自分の強迫行為や強迫観念に対してばかばかしさや、無意味さを感じているので、家族や周囲の人に知られて「頭がおかしい」と思われないかと不安に思い、自分の中にじっと閉じ込めてしまうことが少なくないようです。

このため、病院を受診することのないまま長いこと一人で苦しんでいる場合があります。たとえ受診しても、こだわりに伴う心身症状(たとえば不眠や食欲低下など)だけを訴えたりします。このため、強迫性障害かどうかを見つけるために医師は患者さんへ以下のような問いかけを行います。

手が痛くなるくらい何度も手洗いを繰り返しますか?
鍵をかけたか、ガスの元栓を締めたか、何度も確認しますか?
ばかげているとわかっていても頭の中に繰り返し起こってきて、振り払うことの出来ない考えに悩まされていますか?
一つ一つのことをやり終えるのに、長い時間や、大変な労力を要しますか?
順序正しいことや、左右対称であることにとらわれすぎていますか?

強迫性障害という病名が耳慣れないせいか、特別な病気というイメージがありますが、日本でも約200万人規模で患者さんがいるといわれています。100万人強の推定とのことです。(参照:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/disease_detail/1_03_02compel.html

強迫性障害と「うつ病」の関係

強迫性障害の患者さんはうつ病やパニック障害など、他の精神疾患を合併することが多いと言われています。中でもうつ病を併発するケースは多く、約1/3の患者さんにうつ状態が認められることが報告されています。http://www.myclinic.ne.jp/imobile/contents/medicalinfo/gsk/top_mental/mental_003/mdcl_info.html強迫性障害の患者さんのうつ状態が一般的なうつ病と見誤られることがあるのですが、この2つにはいくつかの違いがあります。

例えば、一般的なうつ病では、午前中に気分の落ち込みが激しく午後から改善してくる。日内変動がありますが、強迫性障害のうつ状態ではこのようなことはありません。また、うつ状態もうつ病患者さんのようにずっと続くわけではなく、気分がよくなったり、悪くなったりと波があります。いずれにしても、うつ病も強迫性障害も、治療が必要なため、なんとなく最近おかしいな・・・と感じているときは、自己判断せずに、まずは医師に相談してください。

強迫性障害の治療を受けるときのポイント

強迫性障害の治療を行なう上で重要なことは、その日、その日の強迫観念や不安の変化に一喜一憂しすぎないことです。症状には波があり、よくなったり悪くなったりをくり返しながら、全体的にはよい方向に向かっていきます。環境の変化やライフイベントによっても症状は大きく変化するものですが、一つ一つ波を乗り越えていくことで治療は進んでいくのです。したがって、症状が少し悪くなったからといって、焦って病院を変えたりすることはかえって逆効果です。

また、くすりの服用についても、安易に自己判断しないようにしましょう。強迫性障害の薬物療法では、くすりを徐々に増量していくことが一般的です。くすりの効き目が現れるには何日も、ときには何カ月もかかる場合があります。そして症状がよくなってもある程度の期間は服用を続ける必要があり、その後くすりを減らす場合には一度に中止せずに、徐々に減量していきます。医師と相談しながら、くすりを服用しましょう。

適応障害とは

就職や転職、結婚など新しい環境にうまく適応できずに、さまざまな心身の症状があらわれてくるために社会生活に支障をきたす心の病のことをいいます。つまり、ある特定のストレスに起因する精神疾患のひとつであり、単なる「怠け」や「わがまま」ではないことに注意する必要があります。

適応障害の定義

米国精神医学会の診断基準(DSM-Ⅳ)では、適応障害を以下のように定義づけています。

『ストレス要因が明確であり、そのストレスを受けてから、三ヶ月以内に情緒面や行動面において症状が発生し、社会生活に障害をきたす。また、原因となるストレス因子が排除されてから、六ヶ月以内に症状が軽快するもの。』

このように、適応障害は原因(ストレス要因)となるものが、はっきりしているという特徴があります。具体的には、上司や特定の同僚との人間関係が上手く構築できない、昇進や異動などの配置転換により新しい仕事に馴染めない、などが職場でよくみられる不適応です。私たちは人生のなかで多少の苦労は伴いつつも、必要に迫られて新しい環境に順応していきますが、このことがうまくいかない場合、適応障害とされます。ストレス要因が会社にある場合は「職場不適応」、学校では「登校拒否」というかたちになってあらわれます。

適応障害の症状

  • 身体症状:不眠、頭痛、めまい、動悸、倦怠感など
  • 精神症状:意欲や集中力の低下、注意力散漫、不安、絶望感、イライラ感など

この結果、遅刻や欠勤、早退などが増えたり、仕事のミスが増えたり、協調性が悪くなり人間関係のトラブルに発展する場合もあります。さらに飲酒やギャンブルなどに逃避したり、引きこもりになったり、といった行動面にあらわれてきます。

適応障害は「うつ病」と似た症状を有しますが、ストレス要因となる空間・場所そして人間関係などから離れると普通に過ごすことができる点が大きく異なります(「うつ病」の場合は、四六時中その症状は消えない)。治療法としては、抗うつ薬や抗不安薬などの薬物の処方と併用して、心理療法を行うことですすめていきます。

睡眠障害(不眠症)

睡眠障害とは、不眠症のほかに、過眠、睡眠時随伴型(悪夢、夜警症、夢中遊行症)も睡眠障害に含まれる。睡眠の量と質が適性ではない状態を言います。

乳幼児は、睡眠覚醒リズムが十分でなく、夜泣きをすることがあります。また子どもの慢性睡眠障害は心身への影響があると考えられています。高齢者は体内時計の同調機能が上手に働かなくなり、運動量も少なくなり、必要とする睡眠量が減るため、約30%に睡眠障害が認められるといわれています(成人では約20%)。高齢者は一般に睡眠が浅くなり、途中覚醒が多くみられ、朝早く目が覚めるようになる。身体疾患による睡眠障害も見られます。(高血圧、糖尿病、パーキンソン病、心疾患、慢性閉塞性肺疾患などのほか、腰痛や神経痛などによるものなどが増加する)。 睡眠中に筋弛緩のため、気道が狭窄され、呼吸停止が起こり、夜間不眠の原因となります(睡眠時無呼吸症候群)。65歳以上の25%に睡眠時無呼吸症候群が見られます。

入眠障害

寝つきが悪い。不眠の中で多いタイプ。

中途覚醒

寝ついた後、翌朝までに何度も目が覚める。
高齢者では生理的にもこの傾向がある。

早期覚醒

通常の起床時間より2時間以上前に覚醒する。高齢者になるとこの傾向が見られる。

熟眠障害

睡眠時間にしては十分に休んでいるのに、熟眠したという感覚が得られない。睡眠状態の検査による睡眠の内容にとくに問題が無いにもかかわらず、一晩中よく休めなかったと訴える。

睡眠の障害としては、入眠障害 中途覚醒 早朝覚醒 熟睡感の欠如悪夢があり、過度の心身の疲労によっては神経系が興奮し、まず「入眠」が障害され、入眠障害が生じます。さらに心身の疲労が高じると、「維持」も障害され、中途覚醒・早朝覚醒・熟睡感の欠如も生じます。これら睡眠に関する障害が強く、仕事にも支障が出るようであれば、睡眠薬を服用してでも睡眠を確保せざるをえないでしょう。

入眠障害があるだけの場合は、睡眠薬は入眠の前後だけ作用が働く時間の短いもので十分です。このような作用時間の短い睡眠薬を文字通り「短時間作用型」あるいは「超短時間作用型」といいます。つまり、入眠障害には「短時間作用型」あるいは「超短時間作用型」が適しています。

それに対して中途覚醒・早朝覚醒・熟睡感の欠如もある場合は作用時間の比較的長い「中間型」あるいは「長時間作用型」が適しています。うつ病の不眠では特に維持が障害され、中途覚醒・早朝覚醒・熟睡感の欠如が出現します。つまり、うつ病にも「中間型」あるいは「長時間作用型」が適しています。

睡眠障害(不眠症)の治療

不眠の治療としてまずは生活習慣の改善です。朝、起きて夜一定の時間に就寝するリズムを作るように心がけます。タバコ、アルコール、カフェイン、ストレスを可能な限り減らします。その他、就寝前に軽くストレッチをする、牛乳を飲むなど様々な治療法があります。日常生活に支障が出るようであれば、立派な病気ですので、薬剤による治療を検討すべです。眠るためにアルコールを飲むようであれば、薬を飲んで眠った方が健康的です。アルコールは眠りを浅くするため睡眠の質が悪くなります。また、入眠するのに必要なアルコール量が耐性のためにどんどん増えていきます。そうなると単に肝臓に悪いだけでなくアルコール依存症になってしまうこともあります。

睡眠導入剤

治療にはベンゾジアゼピン系薬剤を使います。1960年代にベンゾジアゼピン系薬剤が登場する前はバルビツール酸系薬剤が不眠症の治療に使われていました。最近のベンゾジアゼピン系薬剤は副作用も少なく、作用も自然な睡眠に近づいています。作用時間の長短、不安に対する作用、睡眠に対する作用の違いなどにより分類されます。症状により薬剤を選択します。

長時間作用型

睡眠作用が強いタイプとしてユーロジン、ネルボンなどがあります。睡眠中に何回も目が醒める時に使用します。抗不安作用が強いタイプとしてメイラックスなどがあります。症状が軽いときや睡眠導入剤を中止していくときなどに使用します。

短時間作用型

抗不安作用の強いタイプとしてデパス、セルシンなどがあります。内科では処方される頻度の高いベンゾジアゼピン系薬剤です。不安が強く入眠できないときに使用します。

超短時間作用型

睡眠作用の強いタイプとしてマイスリーなどがあります。入眠できないときに使用します。 不眠症の分類とその治療

一過性不眠(持続:数時間)

急性のストレス(不安、痛み、外科手術前、時差ボケなど)
持続は数日間のことが多く、睡眠薬なしでも問題ない。薬物を用いる必要がある場合、入眠困難に対し、
超短時間作用型を用いる。数日間の服用で症状は軽減できる。

短期不眠(持続:1~3週間)

仕事や家庭生活あるいは重大な病気などによる比較的長期間のストレスによる。
入眠困難に対しては超短期時間作用型または短期時間作用型薬剤を用いる。睡眠が改善されれば服薬をやめる。

長期不眠(持続:1ヶ月以上)

性格要因がおもに関係する神経症性不眠、精神疾患のほか身体障害の症状としての不眠、薬物によるもの(アルコールのほか不眠を来たす薬物)、高齢者の不眠、概日リズム睡眠障害などがここに含まれる。

◆ 神経症性不眠

神経症性不眠では入眠困難を訴えるものが多い。これに対しては超短時間作用型や短時間作用型の睡眠薬を用いる。中途覚醒や早期覚醒を伴うものでは中間作用型や長時間作用型の睡眠薬を用いる。睡眠に対するこだわりが強い場合には、抗不安薬を日中に投与して不安焦燥感を軽減するようにし、中間作用型や長時間作用型の睡眠薬を用いる。

◆ 精神疾患に伴う不眠

気分障害(うつ病)や統合失調症(精神分裂病)に伴う不眠には、抗うつ薬や抗精神病薬の中でも催眠作用のあるものを用いることが多い。

気分障害の強い不眠には、ベンゾジアゼピン系薬剤では不十分であり、ミアンセリン(テトラミド®)10~60mg、トラゾドン(レスリン®)50~150mgなどを就寝前に投与する。気分障害での持続性不眠は自殺の予測因子であるので、十分注意する。

◆ 不安障害

全般性不安障害では夜間不安が強くなり、入眠障害を訴えることが多い。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)では、夜間に覚醒して、強い不安症状を生じる。睡眠薬としては、中・長期間型のフルニトラゼパム(ロヒプノール®)1~2mgやクアゼパム(ドラール®)10~15mgなどを考える。これにより作用が不十分な場合はベンゾジアゼピン系の増量は依存形成をきたす可能性を考慮して、睡眠作用のある抗精神薬のリスペリドン(リスパダール®)1~2mgの投与にする。クロナゼパム(リボトリール®)0.5~2mgはパニック障害にも有効である。

◆ アルコールによる不眠

アルコールは睡眠導入作用はあるが、睡眠後半逆に睡眠が浅くなり、利尿作用のため中途覚醒、早期覚醒の原因となる。アルコール離脱(退薬症候)治療には、交差耐性のあるベンゾジアゼピン系薬剤を対症的に随時投与する方が投与量も少なく期間も短く有効である。

カフェインには覚醒作用があるため、入眠障害や、利尿作用のため中途覚醒の原因となりうる(コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、チョコレート、清涼飲料など)。

◆ ニコチンによる不眠

ニコチンは吸入直後にリラックス作用があるが、その後、覚醒作用が数時間持続する。そのため夜間のタバコは睡眠障害の原因となる。禁煙用のニコチンガム、ニコチンパッチも同様である。

◆ 高齢者の不眠

高齢者では浅いノンレム睡眠(段階1、2)が増加し、深いノンレム睡眠(段階3、4)が減少する。また、レム睡眠も減少している。
高齢者では、睡眠が浅くなり、中断しやすい。早寝早起きとなるのは、上述の終夜睡眠ポリグラフ検査の結果のとおりである。
高齢者では、睡眠等の体内蓄積が起こりやすく、睡眠薬に対する感受性が亢進している。そのため、作用時間が延長しやすく、翌日への持ち越しや健忘、脱力などの副作用が出やすい。

高齢者では、代謝経路が単純で代謝されやすい、ロルメタゼパム(エバミール®)や筋弛緩作用の少ないω1選択性睡眠薬としてゾルピデム(マイスリー®)やゾピクロン(アモバン®)を考慮する。

◆ 薬物による不眠

睡眠障害をもたらす主な薬物

過換気症候群

過呼吸発作は、パニック障害の一症状としてみられる場合がおおく、持続的な不安・不満や心理的緊張、怒りなど、気分を興奮させる状況で生じやすく、過労、寝不足、風邪による発熱でも発症は助長されます。

過換気症候群の症状

過換気(過呼吸)とはパニック発作の一種で、息苦しさから、呼吸が激しくなり、血液中から二酸化炭素が出て行って、血液がアルカリ性になり、手足のしびれ・硬直・頭痛等を生じるものです。突然あるいは徐々に呼吸が苦しくなり、しだいに不安がつのり、両手の指や口の辺りがしびれた感覚に襲われます。胸苦しさや死の恐怖などを伴い、ひどい場合は指が痙攣したようになります。また非常にまれですが、意識がモウロウとする場合もあり、この折りには激しい過呼吸の相と無呼吸の相が交互にくり返す状態になったりします。放置すると発作は数10分以上続きますが、決して死ぬことや後遺症を残す事はなく、どんなに強い発作でも、時間とともに軽快していきます。

過換気症候群の原因と対策

過換気(過呼吸)は二酸化炭素の不足が原因にあります。酸素の不足に原因があるとよく間違われ、息をよく吸おうとすると、余計に二酸化炭素が不足し、過換気に陥ります。二酸化炭素を補給しなければならないので、自分の吐いた息をまた吸うことです。そこで紙袋などを口と鼻に当てるのです。一度、過換気を起こすと、また起こすのではないかという不安によって、余計に起こすという悪循環に陥ります。過呼吸発作は、一生に一度しか出ない人もあれば、時期によって毎日頻発することもあります。

過換気症候群の症状

ペーパーバッグ法という、紙袋を口にあて、吐いた空気を再度吸い込むという行為をくり返し、血中の二酸化炭素濃度をあげる方法が一般的です。 ただしこの場合、空気が漏れないようにと紙袋を口にぴったり当てすぎると酸素不足になってしまいますから、少し隙間は作っておきます。

突然の過呼吸発作のため不安になって病院に駆け込んでくるような人には、不安が強すぎるためにペーパーバッグ法だけでは発作がなかなか治まりません。このような場合には、精神安定剤の注射を打ちます。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群(IBS)とは、腸に身体的な病気(大腸がんや潰瘍性大腸炎など)はないのに、機能的な症状が存在する病気のことを言います。腹部の一般的な検査を受けてみても「特に異常はない」と言われるのに、仕事中や会議中に急にお腹が痛くなる、通勤・通学の電車の中で腹部に不快感を感じて途中下車をしてしまう、便秘や下痢などの便通異常が慢性化している、などといった症状がある場合、過敏性腸症候群である可能性があります。過敏性腸症候群は日本人では多くみられる病気で、 約10%の方が過敏性腸症候群の症状を持っているとも言われています。

過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群の原因としては、不規則な生活、精神的な緊張や不安、ストレスなどが挙げられます。中でもストレスは過敏性腸症候群の原因であるとされています。不安・精神的緊張などによって自律神経(副交感神経)が興奮し、腸の運動が活発になり、下腹部痛・下痢等が出現するものです。

過敏性腸症候群に用いる薬

過敏性腸症候群の薬物療法には様々な種類の薬があります。いずれの薬も医師の指示に従って服用しましょう。

消化管機能調節薬

消化管の運動を調節して、過敏状態をやわらげる

対症療法薬

症状を一時的にやわらげる
下痢の場合には整腸剤
便秘の場合には下剤

抗不安薬

不安や緊張をやわらげる